令和5年3月市議会定例会 市長あいさつ

公開日 2023年2月28日

更新日 2023年2月28日

本日ここに、令和5年3月市議会定例会を招集いたしましたところ、ご出席をいただきましてありがとうございます。

開会にあたりまして、ごあいさつを申し上げます。

早いもので、明日から3月となり、今年度もあと一月となりました。

今年度予定していた事業は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、変更や縮小を余儀なくされたものもありましたが、おおむね順調に執行することができ、これも関係各位のご理解ご協力によるものと深く感謝申し上げます。

はじめに、新型コロナウイルス感染症についてであります。

医療や介護に従事されている皆様のご尽力や市民の皆様のご協力により、北信圏域でも新規陽性者数が減少傾向にあり、ようやく感染第8波の収束が見えてきております。

国においては、5月8日に、いわゆる感染症法上の位置付けの見直しを行うこととしており、「Withコロナ」の考えの下、新たな段階へ移行してきております。

また、来月13日からは、マスク着用の考え方が見直され、個人の主体的な選択を尊重し、マスクの着用は個人の判断に委ねることが基本となります。

これまでの対応からは、大きな変更となりますが、本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう、皆様のご理解をお願いいたします。

一方で、マスク着用の考え方が変わっても、基本的な感染対策は重要でありますので、高齢者や基礎疾患がある方、妊娠されている方など重症化リスクが高い方への感染を防ぐため

今後も場面に応じた対応を心がけていただくとともに、手洗いや換気といった基本的な感染対策の継続をお願いいたします。

新型コロナワクチン接種につきましては、4月以降の接種のあり方について、厚生労働省の専門家による部会において、全ての世代に対して秋から冬に次の接種を行うべきとの基本方針案が取りまとめられました。

最終的な結論がまとまるのは来月上旬でありますが、市では4月以降も引き続き接種の機会を確保するため、接種体制を整備していくこととしております。

なお、3月末までは、臨時接種を継続して参りますので、未接種の方は、重症化予防のため、接種をご検討ください。

次に、中野市地域包括支援センターについてであります。

これまで高齢者支援課内に設置し、ケアプラン作成のほか、総合的な相談対応・権利擁護などに取り組んで参りましたが、今後、支援を必要とする高齢者の増加が見込まれるため、これまでの直営型に加え、4月1日からは、新たに北信総合病院内に委託型の地域包括支援センターを増設いたします。

今後もより一層、相談支援体制の充実や提供するサービスの向上に努めて参ります。

次に、特殊詐欺防止についてであります。

マスコミでは、連日のように特殊詐欺や悪質商法による被害が報道されておりますが、本市におきましても、昨年1年間で、6件の事案が発生し、1,000万円を超える被害が発生しております。

消費生活センターでは、消費者である市民の皆様が安全で安心して暮らせるよう、特殊詐欺被害防止対策機器設置への助成事業や消費者問題に関する相談支援体制の充実を図り、引き続き消費者被害防止対策を推進して参ります。

次に、ふるさと寄附金についてであります。

返礼品協力事業者のご協力やポータルサイトの効果的な活用などにより、今年度は昨年度より4億円以上増加し、既に17億円を超える寄附をいただいております。 

ふるさと寄附金は、市内経済への波及効果のほか、本市の貴重な自主財源となりますので、引き続き、寄附金の増加と本市の魅力発信に向けた取組を行って参りたいと考えております。

次に、市内商工業についてであります。

本市の経済状況をみますと、製造業20社を対象とした10月から12月期までの景況調査では、景況感の改善は見られず、エネルギーコストの更なる上昇などに懸念が続いております。

一方、最近の雇用情勢は、飯山公共職業安定所管内の昨年12月の有効求人倍率は1.97倍で、前年同月を0.35ポイント上回り、19か月連続で1倍を超え、着実に改善が進んでいるとのことであります。

このような中、来月13日には、幅広い層の方に利用していただけるよう、「中野市地域職業相談室」の名称を、「中野市ふるさとハローワーク」に改めるとともに、中央公民館1階へ移転し、利便性の向上を図ります。

より一層の市内雇用の拡大と安定のためにも、職業相談・職業紹介など、求職者に対するきめ細やかな対応や国と連携した雇用対策を図って参りたいと考えております。

次に、小中学校についてであります。

先月18日に、高社小学校6年生の児童と懇談会を開催いたしました。

これは、本市の将来を担う子ども達が、私との懇談を通じて、まちづくりなどについて、日頃、思っていることや実践していること、また、アイディアや意見などを提案していただき、市政を身近に感じてもらい、まちづくりに自ら積極的に参加してみようという意欲を育てるため、令和2年度から開催しているものであります。

当日は、子ども達が調べ、作成した資料に基づき、一人ずつ役割に沿って分かりやすく説明している姿に大変感心いたしました。

どの提案も、本市の現状をきちんと調べた上で、子どもならではの視点で、本市のことを一生懸命考えられており、今後の市政運営の参考にさせていただきたいと考えております。

また、今月13日に総合教育会議を開催し、学校部活動の地域移行について、貴重なご意見をいただきました。

新聞等でも報じられておりますように、国は、中学校の部活動を学校から地域に移行する方針を示しております。

現在、学校教育の一つとして行っている部活動は、主に、学校教職員を顧問として活動されており、生徒自身が活動を通して、自己肯定感を高めたり、異なる学年との交流の中で、人間関係や礼儀を学ぶなど、教育的意義が非常に高い活動であると考えております。

生徒のために、今後、どのように地域へ移行していくのがよいか、これからも慎重に検討し、取り組んで参ります。

次に、学校給食費の軽減についてであります。

昨今、光熱費をはじめ、さまざまな物価が高騰しており、今後の子育て環境は、さらに厳しくなると予想されるところであり、今まで以上の支援が必要であると考えられます。

このことから、令和5年度の学校給食費につきましては、物価高騰による食材の値上り分を一般財源により対応し、保護者負担とならないよう、単価を据え置きます。

また、令和2年12月から実施している学校給食費の3割軽減をさらに拡大し、令和5年度からは、5割軽減とし、より一層の子育て支援の推進を図って参ります。

次に、中山晋平記念音楽賞についてであります。

59回目を迎える今回の音楽賞には、市内外の小中学校及び高校17校から、251曲の応募があり、12月に審査会を開催し、優秀賞9曲、佳作10曲、特別賞3曲が決定しました。

来月18日に豊田文化センターで、表彰式及びプロの演奏家による優秀賞入選曲の発表会を予定しており、多くの方に入選曲をお聴きいただきたいと思います。

次に、本市出身でプロ野球横浜DeNAベイスターズの牧秀悟選手についてであります。

プロ野球日本代表 侍ジャパンに初選出され、来月から開催される、2023ワールド・ベースボール・クラシックでの活躍を、大いに期待するとともに、14年振りの世界一奪還を祈念し、市民の皆様と声援を 送りたいと思います。

次に、中野ひな市についてであります。

本年も信州中野に春を呼ぶ「中野ひな市」が、来月31日に開催されます。

「中野土びな展示即売会」と「全国土人形展示即売会」、大燈籠びなの市街地巡回が行われるほか、来月15日から、「土人形絵付けコンテスト」に応募いただいた作品を、信州中野観光センターにおいて展示するなど、「土びなの里 信州なかの」を楽しんでいただけるものと考えております。

本日提案いたします議案は、補正予算に係る 専決処分の報告1件、条例案7件、補正予算案1件、新年度当初予算案9件、事件案4件の合計22件であります。

よろしくご審議をいただきますようお願いを申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。

お問い合わせ

総務部 庶務課 秘書広報係
TEL:0269-22-2111 (212,400)

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