令和4年9月市議会定例会 市長あいさつ

公開日 2022年9月1日

更新日 2022年9月1日

本日ここに、令和4年9月市議会定例会を招集いたしましたところ、ご出席をいただきましてありがとうございます。

開会にあたりまして、ごあいさつを申し上げます。

最初に、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。

オミクロン株の新たな派生型への置き換わりなどにより、全国的に再び感染が急拡大し、県内でも新規陽性者数が過去最多を更新するなど、医療への負荷が増大していることから、県では「救える命を救うことができない事態」を避けるため、先月24日から今月4日までを期限として、全県に「BA.5対策強化宣言」を発出しました。

市内でも、先月18日には、1日の新規陽性者数が72人となり、これまでの最高を記録するなど、感染が収束しない状況であります。

市民の皆様のくらしを守りながら社会経済活動を維持していくため、改めて基本に立ち返り、場面に応じたマスクの着用、手洗い、手指の消毒、換気、三密の回避など、基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。

新型コロナワクチン接種につきましては、本市では、7月以降、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患が ある方などを対象に、4回目接種を進めております。

さらに国では、オミクロン株に対応したワクチンを使用した追加接種について、実施する方向で検討されております。

現時点では対象者や接種間隔などの詳細は決まっておりませんが、国からは、初回接種を終了した全ての方を対象として接種体制を確保するよう通知されております。

この通知を受け、本市においても接種体制の確保に向けた準備を進めておりますが、対象者や接種方法などは、詳細が決まり次第、お知らせして参ります。

ワクチン接種は、皆様ご自身を守るだけではなく、大切な方を守ることにもつながりますので、3回目及び4回目の接種が済んでいない方は、速やかなワクチン接種のご検討をお願いいたします。

次に、公共交通についてであります。

利用者の利便性の向上や、効率的な公共交通体系の構築を広域的な視点で検討する、中野市・山ノ内町地域公共交通対策協議会において、先月、市町共同の地域公共交通計画を策定いたしました。

計画期間は、今年度から令和8年度までの5年間としており、今後は本計画により、公共交通の利用者の減少が進む路線の維持確保を最大の課題として捉え、持続可能な交通手段の確保を目指し、各事業を実施して参ります。

次に、マイナンバーカードについてであります。

国では、今年度末までにほぼ全ての国民がカードを取得することを目標としておりますが、本市のカード交付率は8月21日現在で36%であり、県内19市において最下位であります。

本市といたしましては、カードの更なる交付率向上に向けて取組を強化しており、先月9日には、県内で初めての「申請サポート専用車」を導入いたしました。

マイナンバーのPRキャラクターである、可愛らしいマイナちゃんをラッピングした公用車「マイナちゃんCar」の運用により、市民の皆様にPRするとともに、各地区や会社、各種イベント等に積極的にお伺いし、申請手続のお手伝いをしております。

国が掲げるデジタル田園都市国家構想において、マイナンバーカードの普及促進は、デジタル田園都市の実現に向けた重要項目と位置付けられており、本市においても、行政改革を推進し、効率的で即応性を備えた行政サービスの提供を行っていくために、大変重要な取組であると考えております。

マイナンバーカードを保有していない市民の皆様も是非この機会にカードの保有についてご検討いただきたいと考えております。

次に、SDGsの取組についてであります。

現在、SDGsの理念を踏まえた「第2次総合計画後期基本計画」の下、その政策・施策の推進に取り組んでいるところであります。

この取組を、市民の皆様にわかりやすくお伝えするため、先月から広報紙の目次及び市公式ホームページ内の各記事ページに、SDGsの17の目標を示すアイコンを表記いたしました。

今後も、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、積極的に取り組んで参ります。

次にDXの推進についてであります。

DXの推進につきましては、着実かつスピード感を持って取組を進めており、本年4月に稼働を開始しました、電子契約システムにつきましては、8月30日現在の利用累計件数は169件であり、多くの方にご利用いただいております。

また、7月には東日本電信電話株式会社長野支店との協定に基づきDX推進アドバイザーが着任し、DX関連施策を始め、各種業務課題の効率的な解決に向け、支援活動を開始しております。

今後は、DX推進アドバイザーの専門的な知見と民間企業との繋がりを有効的に活用し、DX人材の育成、各業務課題の解決等を一層推進して参りたいと考えております。

次に、交通死亡事故ゼロについてであります。

市内では、令和元年10月29日以降、交通事故死亡者ゼロを継続しており、本年7月25日に1,000日の継続を達成し、8月24日に確定いたしました。

これも市民の皆様を始め、交通安全に関わる全ての皆さまの活動の成果であり、今後も、この「交通死亡事故のない期間」を継続していくため、関係機関と協力し、交通安全活動をより一層推進して参ります。

次に、本市の農業についてであります。

観測史上最速の梅雨明け、また、その後の異常気象など、様々な要因が重なったことから、生産者の皆様におかれましては、不安な日々をお過ごしになられていることと存じます。

これから露地ぶどうも本格的な収穫シーズンとなりますが、シャインマスカットは国内をメインに販路も広がり安定した販売となっており、輸出は円安の影響もあったことから、例年よりも収益が好調に推移しているとお聞きしております。

市といたしましても、国の補助制度を活用するなど、収益アップのための支援を行っており、本年度も継続して実施しております。

また、コロナ禍においても、農産物等のブランド化促進及び販路拡大を強力に推進するため、インターネットを活用したPRなどについて、積極的に販売促進の支援をして参ります。

次に、商工業についてであります。

本市の経済状況をみますと、製造業20社を対象とした4月から6月期までの景況調査では、原材料価格の高騰と電力料金の値上げなどにより、業況は悪化の傾向をたどっています。

7月から9月期までの業況の見通しについて、「好転」と回答した企業は5社で、「不変」は9社、「悪化」は6社となり、資源価格の高騰のほか、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、従業員の感染による事業活動への支障が懸念されております。

市内経済の回復と活性化を図るため、市内事業者を支援するとともに、消費の喚起を促す施策を実施して参ります。

次に、市内のイベントについてであります。

来月2日には、「第12回信州なかの巡りEYEウォーク」が開催されます。

また、来月15日と16日の2日間にわたり、信州中野の魅力を発信する「信州中野おごっそフェア」が、地域の青年3団体が中心となる実行委員会により開催されます。

これらのイベントを通じ、この地域の魅力である「自然」「文化」「食」を、「ディスカバー信州中野」として、より多くの市外、県外からの誘客促進を図って参りたいと考えております。

次に、市内の小中学校についてであります。

小中学校では夏休みが終了し、新型コロナウイルス感染予防対策に一層入念に取り組みながら、2学期がスタートしております。

夏休み中の先月、令和元年度以来3年ぶりとなる「中学生被爆地派遣事業」を実施いたしました。

戦争の悲惨さを学ぶとともに、平和に対する啓発活動を行うことを目的に、被爆地である広島市、長崎市で行われた平和祈念式典に、中学生3名をそれぞれ派遣いたしましたが、参加した生徒からは、平和の意義を考え、平和学習を深めることができたとの感想をお聞きしております。

次に、デジとしょ信州についてであります。

市立図書館では、居住地、年齢等にかかわらず、誰でも、いつでも、どこからでも「本」にアクセスできるサービスとして、市町村と県による協働電子図書館「デジとしょ信州」が先月5日からスタートいたしました。

登録していただくと、ご自身のパソコン、タブレット等で電子図書を読むことができますので、多くの市民の皆様にご利用いただきたいと考えております。

次に、信濃グランセローズについてであります。

今シーズン、信濃グランセローズは、BCリーグ北地区において見事優勝されました。

ホームタウンである本市も、市を挙げて心からお祝い申し上げます。

今後、北地区のチャンピオンシップを制し、BCリーグ優勝及び独立リーグ日本一を果たせるよう、熱い声援をよろしくお願いいたします。

次に、市民会館についてであります。

市民会館の愛称募集では、1,447件のご応募をいただき、市内2校の高校生の投票による最終選考の結果、「ソソラホール」に決定いたしました。

「ソソラ」は、中山晋平先生の軽快なリズムの曲である「兎のダンス」の歌い出しであり、皆様に親しまれ、多くの方に足を運んでいただけるような市民会館の愛称となることを願っております。

また、今月から、市民会館のシンボルマークの募集を予定しております。

先月から開催しております信州なかのクリエイティブミーティングにつきましては、多様な自主事業を展開し、文化芸術の拠点となるよう市民の皆様とともに考える機会として実施しているものであり、約40名の方に参加いただき、毎月2回、全8回の予定で進めております。

リニューアル後の市民会館に、多くの皆様が集い、創造し、活動するため、全国や世界の取組を専門家から学び、加えて、アーティストのプログラムを実際に体験しながら、市民会館の事業展開コンセプトである「うきうき」「わくわく」「いきいき」するようなイベントを創り出して参りたいと考えております。

本日提案いたします議案は、条例案4件、補正予算案8件、決算認定9件、事件案2件の合計23件であります。

よろしくご審議をいただきますようお願いを申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。

お問い合わせ

総務部 庶務課 秘書広報係
TEL:0269-22-2111 (212,400)

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