令和4年6月市議会定例会 市長あいさつ

公開日 2022年6月2日

本日ここに、令和4年6月市議会定例会を招集いたしましたところ、ご出席をいただきましてありがとうございます。

 

開会にあたりまして、ごあいさつを申し上げます。

 

最初に、新型コロナウイルス感染対策についてであります。

 

昨日、県では、新規陽性者数が減少したことから、本市を含む北信圏域の感染警戒レベルを2に引き下げたところであります。

 

しかしながら、いまだ注意が必要な状況であり、市では感染拡大防止のため、市民の皆様への注意喚起や新型コロナワクチンの接種を進めており、5月29日現在、対象者全体の3回目の接種率は、64.2%となっております。

 

年代別に見ますと、40歳代以下の方の接種率が低い状況ですので、接種券がお手元に届いている市民の皆様は、速やかな接種のご検討をお願いいたします。

 

特に、高齢者や基礎疾患がある方のほか、そうした皆様とご家庭や職場などで身近に接する方、また、お子さんがいるご家庭の皆様は、1・2回目の接種も含めて、積極的な接種のご検討をお願いいたします。

 

4回目の追加接種につきましては、国の方針を受け、重症化予防を目的に、60歳以上の方及び18歳以上60歳未満の方のうち基礎疾患がある方などを対象として、来月から実施する予定であります。

 

また4月には、国で新たな新型コロナウイルスワクチンが承認されました。

 

このワクチンは、国内で製造・流通しているもので、アレルギーなどで従来のmRNAワクチンを接種できなかった方も接種が可能となります。

 

本市での接種につきましては、ワクチン供給などの詳細が決まり次第、実施して参ります。

 

社会経済活動を動かしながら、高齢者や基礎疾患がある方など重症化リスクが高い方を守ることができますよう、引き続き皆様のご協力をお願いいたします。

 

次に、新型コロナウイルス感染症対応 地方創生臨時交付金についてであります。

 

コロナ禍において、原油価格や物価の高騰の影響を受けた生活者や事業者の負担の軽減を図るため、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が追加配分されました。

 

本市では、この交付金を活用し、一人当たり3,000円、また、マイナンバーカード所有者及び年内にマイナンバーカードの交付を受けた方には、追加で2,000円、合わせて最大5,000円分の地域支え合い商品券を配布するほか、学校給食費の負担軽減などを行うため、今議会に関連予算をお願いしております。

 

次に、子育て世帯生活支援特別給付金についてであります。

 

新型コロナウイルス感染症による影響が長引く中、物価高騰等に直面する低所得の子育て世帯に対し、昨年度に引き続き、児童一人当たり5万円の特別給付金を、可能な限り早期に給付できるよう準備を進めて参ります。

 

また、国の給付金に併せて、地方創生 臨時交付金を活用して、市独自に2万円を上乗せして支給するため、今議会に関連予算をお願いしております。

 

次に、今年度から新たにスタートさせました安心子育て応援給付金給付事業について であります。

 

本事業の開始を記念して、4月に2組のご家族に出席をいただき、出産祝金贈呈式を実施いたしました。

 

参加された方からは、本市の子育て支援策である応援給付金に対して、感謝のお言葉をいただいたところであります。

 

今後も子どもや保護者、子育て世代の方々の視点に立ち、全ての子ども達が健やかに成長できるよう、子育て支援の充実を図るとともに、少子化対策を強化して参ります。

 

次に、ヤングケアラーの相談支援についてであります。

 

ヤングケアラーとは、家事や介護、兄弟姉妹の世話など、本来は大人が担うような家族のケアを日常的に行っている18歳未満の子どものことであります。

 

昨今、報道等でも頻繁に取り上げられておりますが、家族のケアのために、「学校に行けない」、「遅刻が多くなる」、「宿題ができない」、「部活動を頑張りたいけど、できない」など、問題を抱えている子ども達が、全国的にも相当数いることが分かってきており、社会的な問題となっております。

 

こうした状況を重く受け止め、市では、総合的な子どもの相談窓口となっている 子ども部子ども相談室ほか庁内関係部署が、より一層横断的に連携することで、ヤングケアラーへの支援を更に強化して行うものといたしました。

 

家事や家族の世話をする中で、困っていること、心配なことがあれば、一人で抱え込まずにご相談いただき、相談内容に応じ、必要な支援につなげていきたいと考えております。

また、今後も実態を踏まえ、県や国、その他関係機関とも連携して必要な施策を検討して参ります。

 

なお、ヤングケアラーに関することや相談窓口につきましては、「広報なかの」や「市公式ホームページ」、「学校」等を通じて周知して参ります。

 

次に、旧長丘小学校の利活用についてであります。

 

旧長丘小学校利活用事業に係る子育て支援機能等を備えた施設整備につきましては、市と施設の整備・運営に係る最適候補者である合同会社 WIP、また、その構成事業者2者との 合計4者で基本協定書の締結を先月6日に行い、来年4月のオープンに向けて準備を進めているところであります。

 

本施設が、地域の活性化や本市の子育て支援の更なる充実につながるものと考えております。

 

次に、公共交通について であります。

 

近年の急速な少子高齢化や人口減少により、公共交通機関の利用者の減少が続いており、さらに長期にわたるコロナ禍において、交通事業者は大変厳しい状況であるとお聞きしております。

 

一方、移動手段を持たない高齢者等にとっては、地域の足を支える電車、路線バス 及び タクシーの継続は必要不可欠であります。

 

こうした状況を踏まえ、利用者の利便性の向上や効率的な公共交通体系の構築を広域的な視点で検討していくため、本年2月に中野市・山ノ内町 地域公共交通 対策協議会を設立し、2市町共同の地域公共交通計画の策定作業を進めているところであります。

 

市民の皆様にも持続可能な地域の公共交通の維持確保のため、できるだけ公共交通機関をご利用いただきますようお願い申し上げます。

 

次に、市民会館のリノベーションについてであります。

 

市民会館リノベーション工事では、解体工事において想定していなかった工事工程の追加、また、新型コロナウイルス 及び ロシア・ウクライナ情勢の影響により、一部資材の調達に支障をきたしていることから、工事スケジュールに遅れが生じておりますが、可能な限り早期にリニューアルオープンできるよう、必要な対応をして参りたいと考えております。

 

また、併せて信州なかの文化芸術祭事業として、中野立志館高校のご協力をいただき、市民会館の工事現場にあります仮囲いにアートペイントをする「信州なかのカスタムウォールペイントプロジェクト」を進めており、工事現場に彩りを添えるとともに、今後の市民会館とアートのつながりを創るものとして、今月上旬から下書きに取り掛かる予定であります。

 

次に、人権政策についてであります。

 

3月18日に制定した「人権尊重 都市宣言」を広く市民の皆様に周知するため、この度、懸垂幕を作成し、市庁舎及び豊田支所に掲示いたしました。

 

差別や人権侵害のない明るいまちづくりを、より一層推進して参りたいと考えております。

 

次に、農業振興についてであります。

 

本市 農作物につきましては、4月17日に発生した凍霜害により、野菜、果樹、花卉に被害が発生いたしました。

 

これまでの被害額は190万円を超え、今後の生育状況によっては、さらに被害額が拡大することが懸念されます。

 

市では、関係機関と連携しながら、今後の育成状況等を注視して参ります。

 

次に、市内商工業について であります。

 

本市の経済状況をみますと、製造業20社を対象とした1月から3月期までの景況調査では、5期連続の景気回復が減速傾向となり、業況が「悪化」と回答した企業は、前回のゼロから7社へ増加しました。

 

6月期までの業況の見通しについて、「好転」と回答した企業は5社で、「不変」が6社、「悪化」は9社となり、部品調達難などにより、経済活動の鈍化が予想されております。

 

このため、市では、新型コロナウイルス感染症の第6波 及び 国のまん延防止等重点措置による影響を受けた市内事業者に対し、現在、事業者応援特別給付金の支給を行っておりますが、今後も経済の回復と活性化に向け、必要な対策を実施して参ります。

 

次に、「中野市成人式」及び「中野市二十歳を祝う会」についてであります。

 

昨年度から延期としていた 「令和3年度中野市成人式」を4月30日に、また、改正民法施行後で初めてとなる「令和4年度中野市 二十歳を祝う会」を5月4日に、いずれも豊田文化センターで開催し、合わせて521人の参加をいただきました。

 

式典は、両日とも天候に恵まれ、大勢のスーツ姿や華やかな晴れ着姿の皆さんに参加いただく中、各中学校卒業生代表から将来に向けた抱負などを交えたあいさつがありました。

 

また、式典後は、屋外で記念撮影を行い、参加者は同級生などとの久しぶりの再会に、皆さん笑顔で話に花を咲かせていました。

 

その光景は大変微笑ましく、中野市の明るい未来を感じたところであります。

 

次に、2022信州なかのバラまつりについてであります。

 

先月28日 から今月12日までの16日間にわたり、一本木公園において2022信州なかのバラまつりが開催されております。

 

「不思議の国のアリス」のイラストなどを展示するジョン・テニエル挿絵版画展や一本木公園をイメージしたバラのラブソングの披露、ローズフェスタ合唱団のコンサートなど、様々な企画で市内外の皆様にお楽しみいただける内容となっております。

 

開催期間中は、850種 3,000株のバラが来園者をお迎えしておりますので、大勢の皆様にお出かけいただきたいと考えております。

 

本日提案いたします議案は、条例案2件、補正予算案1件、事件案5件の合計8件であります。

 

よろしくご審議をいただきますようお願いを申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。

お問い合わせ

総務部 庶務課 秘書広報係
TEL:0269-22-2111 (212,400)

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