令和3年12月市議会定例会 市長あいさつ

公開日 2021年11月29日

更新日 2021年11月29日

本日ここに、令和3年12月市議会定例会を招集いたしましたところ、ご出席をいただきましてありがとうございます。

開会にあたりまして、ごあいさつを申し上げます。

昨年11月23日の市長就任から1年が経ちました。この間、議員の皆様には、市政に対しましてご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

この1年は、新型コロナウイルスの影響が各分野に及びましたが、現在は、感染警戒レベルが低下するなど、明るいきざしが見え始めております。

現在、新年度の予算編成を進めているところでありますが、これからは、新たな時代に向け、各種施策に取り組み、実行する年であると考えております。

今後も、市の施策については、市民の皆様に「わかりやすく」説明し、「すばやく」実行し、「丁寧な対応」に努めて参ります。

それでは、最初に、新型コロナウイルス感染対策についてであります。

新型コロナウイルスにつきましては、今月8日に北信圏域の感染警戒レベルが1に引き下げられ、これにより、県内全域の感染警戒レベルも1となりました。

県内の発生状況は、落ち着きを見せておりますが、市民の皆様方におかれましては、引き続き、外出や会食の際などは、基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。

ワクチン接種につきましては、本市では、明日30日に北信総合病院で行う接種が最終日となりますが、予約状況から推測いたしますと、2回目の最終的な接種率は90%を超える見込みであります。

これまで、円滑な接種にご協力いただいた市民の皆様、接種に当たり格別のご理解とご協力を賜りました中高医師会、北信総合病院の皆様には、この場をお借りして、改めて感謝申し上げます。

なお、これから12歳になる方や、事情によりワクチン接種を受けられなかった方に対しましては、別途日程を設け対応して参ります。

3回目の接種につきましては、今月開催された国の説明会では、2回目の接種完了から「原則8か月以上」の間隔をとり、接種時18歳以上の方を対象に接種するとの説明がありました。

本市における3回目の接種につきましては、まず、先行して接種を開始した「医療従事者」が対象となりますが、接種時期については現在、調整中であります。

次に接種を開始した高齢者の皆様につきましては、本格的に2回目の接種が行われたのが6月以降であったことを踏まえ、3回目の接種開始時期を来年2月と想定し、現在、関係機関と調整を進めています。

また、5歳から11歳までの児童へのワクチン接種も予定されておりますが、現在、詳細は明らかにされておりませんので、今後、国の動向を注視して参ります。

市としましては、引き続き、感染予防に万全を期して参りますので、関係者及び市民の皆様の協力をいだだきますようお願いいたします。

次に、「信州なかのリフレッシュ事業」についてであります。

この事業は、コロナ禍において、心身のリフレッシュ機会の確保、また、特に需要が落ち込んでいる市内事業者への支援等のため、信州なかのリフレッシュ事業実行委員会」が主体となって実施されるものです。

市内の温泉施設を3回利用することで、理美容店やクリーニング店等で使用できる1,000円分の「リフレッシュ券」が交付されます。

来月1日から事業が開始されますので、温泉施設及びリフレッシュ券登録店舗を多くの皆様方にご利用いただけるよう、PRに努めて参ります。

次に、低所得者の方への灯油購入費の助成についてであります。

昨今の灯油価格の高騰に鑑み、低所得者の方の負担軽減を図るため、市民税非課税世帯で、かつ、75歳以上のみの世帯などに対して、灯油購入費の一部を助成することといたしました。

なお、助成に係る経費につきましては、今定例会に補正予算をお願いしております。

次に、第2次総合計画後期基本計画についてであります。

本計画につきましては、市民アンケートを6月及び7月に実施したほか、6月から11月までの間、計5回、市政ワークショップを開催いたしました。

ワークショップは、参加者の皆様から各種施策に対して具体的な提案やアイディアをいただくなど、大いに実りあるものでありました。

本計画が、「本市の目指す未来への羅針盤」となるよう、引き続き、令和4年度からのスタートを目指し策定作業を進めて参ります。

次に、農産物等のPRについてであります。

10月8日から10日までの3日間、横浜スタジアムにて、本市のブドウ、リンゴ、キノコ等を販売する信州なかの特産品フェアを開催し、球場を訪れた方に、大変好評を博しました。

今後も、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえつつ、効果的な方法により、市外、県外の皆様に「信州なかの」の農産物をPRして参ります。

これまでも積極的に本市及び本市農産物のPRを行って参りました「中野市魅力発信Vtuber信州なかの」につきましては、多くの方にYoutubeチャンネルに登録いただき、総再生回数は5万2千回を超え、動画等を通じて本市の魅力を全国に発信しております。

今後は、農産物に加え、文化や歴史、観光をPRする動画を作成し、より多くの方々に、本市の魅力を発信し、ファンを着実に増やして参ります。

次に、市内商工業についてであります。

本市の経済状況をみますと、製造業20社を対象とした7月から9月期までの景況調査では、半導体不足により生産活動への影響はあったものの、幅広い分野でIT関連需要が拡大したことで景況感は改善しました。

しかし、10月から12月期までの業況の見通しが「好転」と回答した企業は7社ですが、「悪化」と回答した企業も6社あり、今後、景気回復の鈍化が懸念されております。

経済対策として市が支援し、信州中野商工会議所が実施する第3弾「信州なかの未来券」につきましては、市内の消費喚起を促すとともに、市内事業者の経営継続の支援となり、経済回復を後押しするものと考えております。

次に、本市の関係人口増加策についてであります。

先月17日、中野市関係人口創出拠点施設の開所式を行いました。

この施設は、コワーキングや宿泊など様々な機能を融合させ、多様な人たちが集うことにより、新しいイノベーションを生み出し、地域社会の活性化を図ることを目的としております。

施設の愛称は、「Zenya」といたしました。

イベント前夜のワクワク感を持ち、常に発展し続けること等の願いを込めたものであり、多くの皆様に愛される施設になることを期待しております。

次に、文化・芸術振興についてであります。

昨年、新型コロナウイルスの影響により中止した市民音楽祭は、感染対策に万全を期し、日程を3回に分けて開催することとし、今月23日に1回目を実施いたしましたが、音楽活動を再開した各団体にとっては、久しぶりの発表の舞台となりました。

2回目は来月5日、3回目は来年1月16日の開催を予定しており、多くの団体が合唱や演奏を披露されますので、大勢の皆様にご来場いただきたいと思います。

また、この度、音楽をはじめ、美術、演劇など、文化芸術分野で活躍されるアーティストの方々の情報を市民の皆様と共有し、市民とアーティストをつなぐ「中野市アーティストバンク」を創設いたしました。

市民の皆様が企画するイベントなどへの出演依頼がしやすくなり、また、アーティストの皆様の活動の場も広がるものであり、多くのアーティストの皆様の登録をお待ちしております。

市民会館のリノベーションにつきましては、今月の入札において工事施工の予定業者が決定し、仮契約を締結したところでありますが、今定例会で関連議案をお認めいただいたのち、工事に着手したいと考えております。

また、開館後の管理・運営を含めた文化振興事業の検討も併せて進めて参ります。

次に、本市出身、プロ野球横浜DeNAベイスターズの牧秀悟選手についてであります。

入団一年目の今シーズン、新人ではプロ野球史上初となるサイクル安打の達成や63年ぶりに新人でのシーズン二塁打数を更新するなど、輝かしい成績を残され、多くの市民に夢と希望を与えていただきました。

来シーズンのさらなる活躍を大いに期待し、引き続き、市民の皆様と声援を送りたいと思います。

本日提案いたします議案は、条例案15件、補正予算案6件、事件案4件の合計25件であります。

よろしくご審議をいただきますようお願いを申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。

お問い合わせ

総務部 庶務課 秘書広報係
TEL:0269-22-2111 (212,400)

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