令和3年3月市議会定例会 市長あいさつ

公開日 2021年3月2日

更新日 2021年3月2日

本日ここに、令和3年3月市議会定例会を招集いたしましたところ、ご出席をいただきましてありがとうございます。

早いもので、今年度もあと一月となりましたが、今年度予定していた事業は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、中止や延期をせざるを得ない事業もありましたが、計画を変更・縮小しながらもおおむね順調に執行することが出来ており、これも議員各位のご理解ご協力によるものと深く感謝申し上げます。

今年度は、新型コロナウイルス感染症に翻弄された1年間でありました。

しかし、市内の新規感染者は、1月末から確認されておらず、このことは、市民の皆様、事業者の皆様の感染防止対策のおかげであると、深く感謝申し上げます。

そして、最前線で地域医療を支えていただいている医療関係者の皆様に心からの敬意と感謝を申し上げます。

経済対策として市が支援し、信州中野商工会議所が、第2弾の「信州なかの未来券」の発行事業をスタートさせております。

消費の喚起を促すとともに、市内事業者の経営継続の一助となり、経済回復の後押しをするものと期待しております。

新型コロナウイルスのワクチン接種につきましては、先月15日付けで健康福祉部健康づくり課に「新型コロナウイルスワクチン接種推進室」を附置し、関係機関と連携を図りながら、接種体制の構築に向け準備しているところです。

市民の皆様への接種方法につきましては、短期間に効率的に接種することが求められているため、当面の間、中野保健センターで集団接種を実施するほか、北信総合病院でも受けられる体制とする予定です。

ワクチンの供給量や供給時期などがはっきり示されないため、具体的なスケジュールが立てられない状況ではありますが、接種方法など決定している事項について、市民の皆様へ随時情報提供して参りたいと考えております。

また、引き続き、中高医師会をはじめとする関係機関と連携して、ワクチン接種が滞りなく進められるよう万全を期して参ります。

さて、市長に就任しまして初めての予算編成となりました令和3年度予算は、新型コロナウイルス感染症対策や市民会館のリノベーションなどで過去最大の予算となりました。

一般会計予算額は、225億6,300万円で、今年度より15億9,900万円増となりましたが、各事業の見直しや工夫を凝らしたこと、特定財源を確保したことにより、一般財源は前年度当初予算に比べ5億2,853万余円の減額とすることができました。

また、私が公約で掲げた施策について、来年度の予算へ計上していないものも多くありますが、ゼロ予算であっても、研究・検討を速やかに行い、来年度策定する後期基本計画に反映させ、実現に向けて取り組んで参りたいと考えております。

本市は、令和元年東日本台風による大災害を経験し、また、近年の激甚化する災害の状況に鑑み、大規模自然災害に対する本市の脆弱性を克服し、事前防災及び減災、その他迅速な復旧等に資する施策を総合的に実施するため、いわゆる、国土強靭化基本法に基づく「中野市国土強靭化地域計画」の策定に向け、現在、パブリックコメントを実施しております。

本計画の目標を「しなやか中野・たくましいふるさとへ 命や暮らしを守るまちづくり」とし、強靭化に係る本市の様々な計画等の指針であり、今月中に策定をし、「住みよさで選ばれる」中野市にするため取り組んで参ります。

先ほども触れましたが、第2次総合計画における前期基本計画が、来年度で終了となることから、本市が目指す将来都市像の実現のための具体的な施策を示す、後期基本計画を来年度に策定いたします。

「わかりやすく・すばやく・ていねいな市政」を具体化した、実行性のある計画としていきたいと考えております。

閉校5小学校の利活用につきましては、全施設を市が保有し続けることは、財政的に困難であること、一方で、旧小学校は指定避難所となっているため、近隣に代替施設が存在しているかなどを考慮のうえ、総合的に判断し、利活用方針案をまとめました。

旧長丘小学校は、子育て支援の充実を図るため「子育て応援モール」として、旧倭小学校は、「北信圏域の障がい福祉・障がい児 福祉サービスの拠点事業所」として、検討を進めて参ります。

旧科野小学校、豊井小学校及び永田小学校につきましては、「民間活用」とし、施設売却を基本に幅広く民間活用の提案を受けることとしたいと考えております。

高齢化が進展する中、高齢者福祉施策と介護保険事業の基本的な考え方や具体的な取組を示した、来年度からの3か年を計画期間とする「中野市老人福祉計画・第8期介護保険事業計画」を今月末までに策定し、介護サービスの適切な提供、介護予防や自立生活の支援、高齢者の生きがいづくりをより一層推進して参ります。

来年度の保育所等入所予定児童の状況につきましては、昨年4月に開所した小規模保育事業所2施設が3歳未満児の受け皿となり、今年度に引き続き待機 児童はゼロになる見込みです。

保育所の整備につきましては、昨年2月に設置した「中野市保育所あり方検討懇話会」において検討をしていただき、先月、ご提言をいただいたところであります。

今後は、いただいたご提言を十分考慮し、市民の皆様のご理解を得ながら、新たな「中野市保育所整備計画」を策定して参ります。

令和元年東日本台風により被災した家屋等の公費解体事業につきましては、解体を希望された、19世帯、53棟の解体工事を昨年末までに全て完了いたしました。

引き続き、被災された皆様に寄り添った支援を行って参ります。

高齢者の健康や生活、将来への不安を逆手にとった特殊詐欺や悪質商法が増え続けています。

本市においても、昨年1年間に、2件の事案が発生し、274万円もの被害が出ています。

消費生活センターでは、消費者である市民の皆様の安全で安心して暮らせる生活を守るため、特殊詐欺被害防止対策機器設置への助成事業のほか、消費者問題に関する相談支援体制の充実を図って参ります。

豊田地域の「豊井小学校」と「永田小学校」を統合して、新たに誕生する「豊田小学校」の開校まで一月となりました。

来月7日の開校式と入学式に向け、現在、様々な準備が進められており、新しい学校での生活を楽しみにしている子ども達の成長や地域の発展に期待するものであります。

また、新小学校開校に伴い、閉校となる二つの小学校につきましては、今月13日に最後の卒業式と閉校式が行われます。

今日まで長年にわたり各校の発展にご尽力された地域の皆様、市議会をはじめ関係各位に改めて厚く感謝と敬意を申し上げるとともに、新しい豊田小学校の学校教育目標である「かしこく・ゆたかに・たくましく」の実現に向け、引き続き、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

豊田放課後児童クラブにつきましては、来月の豊田小学校の開校に併せ、校舎内に開所して参ります。

本年も信州中野に春を呼ぶ「中野ひな市」が今月31日と来月1日に開催されます。

昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、大変残念でありましたが、今年は、感染防止対策を行い実施することとなりました。

「中野土びな展示即売市」と「全国土人形即売市」につきましては、応募はがきによる事前抽選での販売方法に変更され、大燈籠雛は展示のみとなりますが、「土びなの里 信州なかの」を楽しんでいただきたいと考えております。

また、今月13日から始まる「土人形絵付けコンテスト作品展示」は、応募があった作品を、信州中野観光センターにおいて行います。

中野陣屋・県庁記念館では、明日3日から「夢さちつるしかざり展」が、20日からは「中野陣屋・県庁記念館特別展 三澤忠展」が開催されますので、中野ひな市に併せて楽しんでいただきたいと考えております。

本日、提案いたします議案は、補正予算に係る専決処分の報告1件、条例案13件、補正予算案3件、当初予算案9件、事件案3件の合計29件であります。

よろしくご審議をいただきますようお願いを申し上げ、あいさつとさせていただきます。

お問い合わせ

総務部 庶務課 秘書広報係
TEL:0269-22-2111 (212,400)

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