サビ色の沈殿物や油膜が浮いている水路を見かけたら

公開日 2023年2月15日

更新日 2023年2月15日

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水路にサビ色の沈殿物が堆積していたり、虹色に光る油膜のようなものが浮いているのを見たことはありませんか。「水路に故意または過失により、危険なものや汚れたものが流出してしまったのではないか」と、不安になりますよね。

実はそれ、自然由来の「鉄バクテリア」の仕業かもしれません。

鉄バクテリアとは

鉄バクテリアは、二価の鉄イオンを酸化する際に得られるエネルギーで活動する土壌中に広く生息する細菌です。

二価の鉄イオンが酸化されて水酸化第二鉄が生成すると、サビ色の沈殿物や、水面に油のような皮膜(酸化皮膜(鉄バクテリア皮膜))が発生します。

鉄バクテリアによって作られたものは、有害なものではありません。

流出事故との見分け方

しかし、すべてがバクテリアが原因のものではありません。鉄バクテリアが生成する沈殿物や皮膜については、次のようなものになります。

鉄バクテリアの活動による水路の状況
サビ色の沈殿物 酸化被膜
鉄バクテリアが生成する沈殿物 鉄バクテリアが生成する皮膜
サビ色のふわふわした沈殿物が堆積しています。
水路一面がサビ色になっているため、不安に思われるかもしれませんが無害です。
一見すると油分が水路に流出しているように見えます。
オイル流出事故に間違われるケースがありますが、自然由来のため無害です。
オイル流出事故の状況
低温時に凝固した重油の流出の様子 オイル流出時の油膜の様子
重油が低温で凝固している様子 オイルなど油分の流出事故の様子
重油などは低温になると茶色のヘドロ状に凝固します。
この状態であってもオイル臭は感じられます。
川全体に虹色の油膜が広がっています。
周囲はオイル臭が感じられます。

オイル流出事故との見分け方

オイル臭があるか

オイル類が水路に流出した場合は、オイル臭が感じられます。
オイル臭が感じられなければ、鉄バクテリアの皮膜であると判断できます。

皮膜に触れた際の状況

オイル類が流出した際の油膜は、棒などでつついても変化はありません。
鉄バクテリアの皮膜は、棒などでつつくと割れて元には戻りません。

オイル流出事故の場合

鉄バクテリア由来ではなく、オイル流出事故の場合は、被害が広がる前に関係部署に通報をお願いします。

  • 岳南広域消防組合 中野消防署 0269-22-3386
  • 中野市役所 くらしと文化部生活環境課 0269-22-2111

お問い合わせ

くらしと文化部 生活環境課 環境係
TEL:0269-22-2111(247)

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