公開日 2025年10月15日
2025年7月1日受付
提言
6月から急に暑くなり毎日が大変です。
ついに当地にも竜巻情報が出た・雨の降り方も怖い・農産物の高温障害・カメムシの大量発生・大雪被害等々の異常気候を危惧しています。これからの将来を託す子どもたちが少しでも安全に生きていけるように、私たちは今できることをすべきと考えます。
地球温暖化対策は地球レベルの問題ですが、とりあえずはこの地域での自然エネルギーによる電気の自立を目指していただきたい。小水力発電や太陽光発電等を積極的に導入してください。
幸い、中野市は周りを山に囲まれていますので、小水力発電にはできしていると思います。近在の自治体でも導入して成果を上げています。又聞きの話でかなり前のようですが、八ケ郷用水でも検討して可能と結論が出たと聞きました。水利権の問題がありますが、このことを理由に先延ばしにしないでください。山ノ内町に働きかけて共同でとか、いろいろな対応ができると思います。
方針をしっかり立て、市民の理解が得られるように講演会や学習会を重ねて具体化できるようにお願いします。
回答
地球温暖化対策につきましては、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量を削減するため、環境省などでは2050カーボンニュートラルの実現に向けた取組として様々な施策、技術革新を推進しています。
また、地球温暖化対策のほかにも気候変動対策があり、この二つの対策は、密接に関係し、このまま対策を続けない場合、100年後の世界平均気温は約1.8℃から約4℃上昇するとのシナリオが示され、異常気象が頻発したり、海水面が上昇し、水没する国が出てくるなど、安全で豊かな暮らしに影響を及ぼすため、世界規模で取組むべき喫緊の課題とされています。
地球温暖化対策などを推進する上で、太陽光、風力、水力、地熱といったエネルギーを利活用する再生可能エネルギーについて、様々な研究、推計がなされ、本市では、太陽光発電を導入するポテンシャル(将来性)が最も高く、続いて風力、水力の順になるとの推計が出ています。
ご意見のあった小水力発電を始め、地産地消による電力の確保につきましては、地域新電力として自治体が電力事業に参画するケースが増えつつあり、参画した際は、地域のエネルギー自給率の向上、地域経済の活性化に貢献が期待されます。
一方、地域新電力の構築については、専門的な手続が多く煩雑であるとともに、その事業性について長期的な視点が必要です。
本市では、再生可能エネルギーの導入のポテンシャル(将来性)や他市が参画する地域新電力事業の状況、森林整備による二酸化炭素の吸収源対策などを研究し、中野市地球温暖化防止実行計画に示す2050年度までに温室効果ガスの排出量ゼロの目標達成に努めて参りますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
お問い合わせ
生活環境課 環境係 電話(22)2111 内線247
