【私の提言】中野市誕生20周年を記念した「信州中野カルタ」の制作について

公開日 2025年10月15日

2025年6月9日受付

提言

 カルタは小学生になじみやすい教材で、故郷に関心を持ち、郷土愛を育むのに役立つのではなと思います。44枚のカルタ札に出てくる、故郷のやまや川、そして名所、旧跡、特産物、偉人、祭典などは、中野市の小学生の共通認識にもなります。何より、その小学生が大人になる何年か後には、カルタを縁として、今よりもさらに中野市民として一体感がうまれるのではと思います。長野県に県歌「信濃の国」があり、県民がつながりを感じられるように。

 私がそんなことを思うきっかけは、お隣の県の群馬県に「上毛カルタ」があり、小学生が熱中し、校内の大会を勝ち抜けると地区大会、県大会まで続く、との話を聞いたからです。

 大人になっても、地元ゆかりのカルタの文言を覚えている群馬県民も多いとのこと。

 そこで私も「信州中野カルタ」ができないかと思いやってみました。一人でできるぐらいなら皆さんのお知恵をお借りできれば、もっと素晴らしいカルタができるのではないかと思った次第です。

 個人的なカルタづくりでしたが、私は以前より中野に詳しくなり、郷土愛も深まった気がします。また、カルタの「あ」から「わ」まで44枚をそろえるには、その地域に豊かな歴史・伝統・文化があればこそと痛感しました。あなたの故郷はどんなところ?と聞かれた時の答えのようです。それが中野にはそろっていることも実感できました。その豊かな歴史・伝統・文化が市民の誇りや市民の自信になると思います。

 当地にはたくさんの有能な方々もいらっしゃいます。もし、カルタの読み札や絵札の公募を中野市の過多でやっていただければ、皆さんのお力をお借りして一層素晴らしい「信州中野カルタ」が出来上がるのではという夢をみます。

 

回答

 市内小学校では、地域学習を推進しており、ご提案いただいた「信州中野カルタ」は、地域の歴史や文化、名所、特産品などを学びながら楽しめる教材として有効と考えられますが、地域固有の文化や歴史を扱う際の、多様な意見や解釈への配慮や、公平性・中立性の確保の他、著名人の肖像権等の使用許可も必要となるなど、慎重な検討と調整が必要となることから、市で制作することは考えておりません。

 しかしながら、小学校の社会科や総合学習の授業の一環として児童が自らカルタを制作することは、地域の歴史や文化、自然、伝統行事などについて調べ、それをかるたの形にまとめる過程で、地域に対する理解と関心が深まります。

 また、地域の魅力や特色を言葉やイラストで表現しながら、その良さを再認識し、感謝や誇りといった情操を育てることができ、さらに、クラスメートと協力してテーマ選びやデザインに取り組むことで、コミュニケーション能力やチームワーク力が養われ、自分なりの工夫やアイデアを盛り込むことで、創造性も高まります。

 以上のことから、カルタづくりは、大変意義深いものと考えますので、学習方法の一例として参考にさせていただきます。

 

お問い合わせ

学校教育課 学校教育係 電話(22)2111 内線418

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