市立博物館

2階 企画展示室

公開日 2020年02月20日

更新日 2023年11月22日

SDGs4のマークです

「ふるさとの記憶」西沢今朝夷 水彩画展

中野市の作家西沢今朝夷氏の水彩画を展示しています。中野市所蔵の約120点の中から選別し、年2回入替をしています。柔らかな水彩画のタッチと精密なスケッチをお楽しみください。

中野市文化スポーツ振興課HPもご参考ください

https://www.city.nakano.nagano.jp/docs/2020051100021/

令和5年度前期西沢今朝夷展ポスター画像です

大西浩次 星景写真展「時空の地平線 夢の引用」

地球は1日に1回転しながら、1年で太陽を1周する。これらの自転が1日を、公転が1年というリズムを作る。地球の周りを公転する月が1ヶ月というリズムを作る。地球の自転軸が公転軸から23.4度傾いていることによって、四季のリズムを作り、中緯度帯に生活する私たちが、この四季の変化を最も享受している。この様なリズムの中で私たちは生活している。私たちの遺伝子の中に組み込まれた古代からのリズムが、私たちの時間スケールを縛っている。
天空を見ると、地上の木々は規則正しく春を向かえ、夏、秋、冬を生活している。一方、天空は、私たちが望まなくとも、規則的に運動し、日々の時を刻んで行く。しかし、その天空の深遠を見ると、そう、私たちの地球のリズムから解放された世界が広がっている。そのスケールは、私たちの時間感覚より遥かに長い。その悠久ともいえる時間を感じたとき、私は何かしらの不安を感じる。岩肌の向こうに広がる天の川、その遥か彼方の銀河、宇宙初期のクエーサー、宇宙誕生時の宇宙背景放射。そうした世界を少し垣間見て、地球のリズムの中で生活している私たちと、別の時間スケールを持つ岩峰とその彼方の宇宙。そういう、2つのスケールをクロスしながら、「時」と「空」とを感じとってほしい。

2016年 大西浩次


春を待つ樹

「春を待つ樹 For the spring」 2010年3月 長野市戸隠

3月の三日月は、ずいぶん北寄りに沈んで行く。
この月明かりが、木々の影を雪原のスクリーンに映しだしている。
樹の上にある星の集まりが「すばる(プレアデス星団)」、斜め右下がりに淡く星の数の多い領域が秋から冬にかけての天の川。
地上はまだ1m近い積雪だが、天空はすでに春へと移り変わっている。

夢の縁へ

「夢の縁へ To the Edge of Dream」 2010年11月 長野市戸隠

透明な秋の星空を打ち破るように霧がやってきて通りすぎていった。
この時、一瞬だけ、奇跡の光景を作った。


Title タイトル 撮影日

サイズ

(縦×横)

展示作品一覧

For the spring 春を待つ樹 2010年3月 1.8×1.2m
Aureole 月環 2011年6月 1.5×1.0m
Light of autumn 秋の光 2012年9月 1.0×1.0m
Milky way over the tree 樹の上の天の川 2010年11月 0.74×1.2m
To the Edge of Dream 夢の縁へ 2010年11月 1.8×1.2m
And then I knew 'twas Wind それが風であることを知った 2010年12月 1.2×1.8m
Des pas sur la neige 星雪の足跡 2013年1月 1.5×1.0m
Star Tree Sketch 星の樹素描 2011年2月 1.2×0.74m

※都合により展示作品を変更する場合があります。


プロフィール

大西浩次(おおにし_こうじ)
博士(理学)、長野工業高等専門学校一般科教授。
1962年、富山県黒部市生まれ、現在、長野県長野市在住。

「ブラックホールの熱力学」の研究で博士。その後、通信総合研究所(現:情報通信研究機構)にてPDを経て、長野高専へ。国立天文台客員助教授なども歴任。

パルサータイミング、重力レンズなどの研究をおこない、現在、重力マイクロレンズを使った系外惑星探査の国際チーム(MOA)に所属し、これまで50個程度の系外惑星の発見に関わる。また、2012年の金環日食に於ける日食の安全な観察の普及やNHK長野放送局の「星空プロジクト」、志賀高原ロマン美術館の「宇宙を見る眼」の企画に参加するなど、数々の天文教育活動を行う。国際天文学連合(IAU)会員、日本天文学会天文教育委員・同ジュニアセッション実行委員、天文教育普及研究会、日本天文協議会運営委員ほか。

4歳のころより星に親しみ、最初の天体写真は1972年1月30日の皆既月食の写真、1988年より本格的に星景写真に取り組み、2006年日本星景写真協会を設立。CP+2011、CP+2015の講師ほかで、星景写真の普及活動を行なう。現在、日本星景写真協会副会長。

  • 主な個展

  「時空の地平線」(倉敷科学センターほか、2009年-2013年)
  「時空(とき)の彩(いろ)」(明石市立天文科学館ほか、2011年-2014年)
  「天空の記」(府中郷土の森博物館ほか、2013年-2014年)
  「時空の回廊」(志賀高原ロマン美術館、2014年)
  「天空の樹」(田淵行男記念館、2015年)
  「時空の断章」(ハートピア安八ほか、2015年-)
  「風のいろ・清められた夜」(カフェ「風のいろ」ほか、2015年-)
  「宇宙とつながる・美しく幻想的なその姿」
       (JAXAとの共同企画@相模原市博物館 2016)
  「夢の引用」(南牧村美術民俗資料館、2016年)

  • 主な賞歴

  2013年 第4回田淵行男賞写真作品公募受賞 ほか

※観覧無料

地図

中野市立博物館

お問い合わせ

市立博物館
TEL:0269-22-2005

ページの先頭へ