公開日 2014年2月14日
制定の経過
市では、2009(平成21)年度、合併後5年が経過することを契機に、市民の皆様がさらなる一体感を持って、より住みよいまちづくりに取り組んでいただくため、一人ひとりが継続的に心がける共通目標となる「市民憲章」を定めることとし、「中野市市民憲章策定懇話会」において市民の皆様から募集した意見も考慮しながら検討を行い、同懇話会からの提言に基づき、平成22年3月市議会の議決を経て、2010(平成22)年4月1日に「中野市民憲章」を制定しました。
この市民憲章を、市民の皆さんの日常の暮らしの中に活かしていただき、より良い中野市になるように取り組んでいきたいと考えています。
平成22年4月1日告示第36号
中野市民憲章「前文」と五つの「本文」の解説(説明)
【前文】
うるわしき山々 水清く 流れ逢いよる千曲川 大地は豊かに実りを産みだし 太古より歴史文化の息づく中野市です
わたくしたちは この中野市に生きる幸せと誇りをもって さらに住みよく 働きやすく 心豊かに過ごせるまちづくりを願い 憲章を定めて 進みます
わたくしたちは、この地にあって、優美にたつ高社山、季節、天候、時によって、明暗・色彩の階層の美しさ(グラデーション)を現出させている志賀高原の連山を鑑賞し、また凛(りん)として聳(そび)え麗しい北信五岳のパノラマを眺望しています。
大地を潤す水は豊かにしてその量多し。唱歌「春の小川」をイメージさせ清く澄んで流れるせせらぎは斑尾川、夜間瀬川、篠井川となり、人がめぐり逢うようにして千曲川へ流れ込んでいます。
太古の昔から、形成された河岸段丘、扇状地は、実り豊かな大地をなし、幾多の生命を育みつづけ、歴史を刻み文化を持つまちをつくり繁栄させてきています。
わたくしたちは、先人の努力に感謝し、さらに住みよく働きやすく心豊かに過ごせるまちづくりを目指して進もうとする思いの高い中野市民です。
【本文】
一 花咲き 鳥うたい 緑あふれる 環境をまもる まちをつくります
高社山、斑尾山麓(さんろく)、丘陵地、延徳田んぼは春の訪れとともに胎動し、花が咲き鳥はさえずり、大地は緑に覆われます。この郷土の四季折々の織りなす様は美しく形容しがたいものがあります。
わたくしたちは、自然と共存の理念にたって生きようとするとき、この自然を護り、保全に努めて未来に引き継ごうとする市民共通の思いが高まります。
また「花咲き鳥うたい」は子どもの姿とも重なってきて、原野を駆け巡る子ども本来の姿を取り戻す自然環境・里山づくりも願望しています。
一 心と体をととのえ 安全で 創意をいかして働ける まちをつくります
心と体の関係は不可分であり、体が健康でなければ精神の健康が保てないし、精神が健全に保てなければ体を健康にしようとする意思が働いてきません。
それぞれの年齢や状況によって「ととのえる」の内容が違ってきます。青年期であれば、スポーツを愛し、心身を鍛えようとする人が多いでしょうし、高齢であれば散歩によって、脚を丈夫にして心身の健康を保とうとする人が多いでしょう。心と体のととのえ方は多様でありますが、ととのえることへの思いは同じであります。
また仕事にやりがいを感じ、生きがいにつなげたいと誰しもが思います。家庭や職場での役割分担で、一人ひとりが主体性を裏付けにした「創意」を生み出し、生かせるような人間関係や職場の雰囲気づくりを目指す中野市民でありたいと願います。
一 笑顔あふれ あいさつゆきかう ふれあいのある まちをつくります
子ども、高齢者、立場の弱い人への思いやりの心を育みあい、手を差しのべあい、ふれあいのあるまちづくりは市民一人ひとりの願いであります。その願いを叶(かな)える日常的な取り組みは、子どもも大人もあいさつを交わしあうことだと思います。それが、笑顔あふれ、ふれあいのあるまちづくりの源泉となっていくと考えます。
一 子どもも大人も さそいあって 共に学びあう まちをつくります
今や生涯学習の盛んな時代であって、課題や趣味を持って学習に取り組んでいる人が多いと思います。生涯学習の目標は「学びの共同」であると言われています。サークル、同好会、講座への参加など、知人、友達、隣近所で誘い合う雰囲気が高まるような、まちにしたいものです。
また、地域の子供は地域で育てるという思いを高くもって、学校との連携、子ども行事、親子行事、子育て講座などへの積極的な参加で子どもと共に学びあっていきたいものです。
一 音楽を愛し 伝統を重んじ 文化の香る まちをつくります
中野市民は、これまで自然で市民活動的な姿で音楽活動に取り組み、音楽都市づくりへの途上にきています。さらに音楽活動を盛んに推し進め、質の高い音楽を享受し合えるまちづくりをしたいと願っています。合併がなされ新たな思いを重ねてきています。
中野市にある文化財、歴史の学習、伝統芸能、絵画彫刻、書道、土人形などの文化・芸術活動を活発に展開したり、支援しあう雰囲気をつくっていきたいものです。
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