公開日 2026年7月1日
2026年6月8日受付
提言
広報なかの6月号の「私の提言」に基づき、民間設備開発・投資分析の視点から、現在の中野市が抱えている既存施設の経営改善について具体的な代替案を提言いたします。
添付いたしました「中山晋平記念館:既存施設運営コスト 比較図.jpg」をご覧ください。
我が中野市の中山晋平記念館は、現在「年間約1,500万円」という高い維持費がかかる高コスト体質に陥っています。一方、同じ中山晋平氏の記念館を観光拠点「梅園」内へ移築・集約し、効率的な管理を行っている熱海市では、「年間約600~800万円」と、中野市の約半分にまでコストを抑えたスマートな運営を実現しています。この「約2倍のコスト差」こそ、行政の経営格差の動かぬ証拠です。
現在、新たなミニ美術館の建設(維持費2,000万円・子ども含め有料2万人動員ノルマという現実味のない設計)が議論されていますが、既存の中山晋平記念館(年間約6,000~8,000人)と高野辰之記念館(年間約3,000~4,000人)ですら、2館合わせても年間1万人強の来館者にとどまり、大赤字となっています。
既存施設の無駄すら改善できないまま、さらに年間2,000万円の維持費がかかるハコモノを「初日即日採決」で強行突破することは、市民への大赤字の押し付けであり、断じて容認できません。
そこで私は、既存2館(中山晋平・高野辰之記念館)の慢性的赤字を即座に解消するための「3つのカイゼンパッチ(代替案)」を提案します。
1. 常駐管理人員の適正化と外部委託(3人から1人へ)
現在の3人常駐体制を見直し、受付業務を1人体制に削減。シルバー人材センター等への委託に切り替えることで固定費を大幅にカットします。姉妹都市である大分県竹田市の「滝廉太郎記念館」でも、受付1人体制による超ローコスト運営で偉人の文化を堅実に守っています。
2. 雪深い冬季間の「休館措置」による光熱費ゼロ化
豪雪地帯特有の足元の悪さから入館者が極端に落ち込む冬期間(12月~2月)を「冬期休館」と割り切ることで、誰もいない館内を暖めるための莫大な光熱費(電気代)や除雪コストを完全にカットします。
3. 新規ハコモノ建設の前に、既存館のデバッグを
まずはこれら具体的施策を用いて既存2館の財政健全化の手本を市民に示すことこそが行政の筋であると考えます。

回答
中野市、熱海市の両中山晋平記念館については、建物面積、展示物及び観覧方法に違いがあるほか、本市では、中山晋平先生、高野辰之博士の偉業を後世に伝えていくとともに、久石譲氏も含めた「音楽のまち」をPRしていくことが大切であると考えており、スタッフの業務内容、館内でのイベント開催の有無などにも大きな違いがあることから、一概にコスト比較はできないものと考えております。
なお、本市の中山晋平記念館は、令和7年度から指定管理者制度を導入しており、導入前の令和6年度にかかる経常経費(修繕費や工事費除く)が約2,000万円であったのに対し、令和7年度にかかる経常経費(修繕費、工事費除く)が約1,500万円と、経費の削減が図られているところであります。
熱海市の中山晋平記念館もたいへん素晴らしい施設でありますが、本市の記念館につきましても、今後もよりよい施設となるよう、引き続き、効率的かつ健全な施設運営に努めて参りますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
お問い合わせ
文化スポーツ振興課 文化振興係 電話(22)2111 内線394
