公開日 2026年5月1日
2026年2月19日受付
提言
現在、県内の多くの自治体が来年度の当初予算案について、その概要を記者発表し、その後市のホームページ上で一般に公開しております。自治体の中には概要のみならず、詳しい予算書を開示したり、予算編成過程における情報を随時市民に伝えるべく、一般会計の各課要求と総務部査定の概要を開示したり(大町市)、予算要求段階で市民から意見を募集するなど(飯山市)、先進的な取り組みを行うところも出てきております。
中野市においても、3月2日に開会される市議会定例会を前に、近々来年度の当初予算案の概要について記者発表されるものと思われますが、昨年の例でいえば、記者会見の動画がアップされたのは、3月定例会開会後一般質問二日目の3月6日であり、会見資料として添付された予算案の概要もそれまでホームページ上で見ることができない状況でした。また、議会に提案された予算案そのものについては、議会閉会後までホームページ上では公開されず、議決後に初めて市民が見ることができる状態でした。
予算編成権は自治体においては首長に独占的に属する権限とはいえ、予算編成作業は市民から徴収した税金の使い道を決める極めて重要な事務作業であり、予算決定までの過程は広く市民に情報提供されるべきと思います。さらには、予算決定の前段階で市民が直接または議会を通じて意見を言えるような環境を整えていくことが財政民主主義の発展のために必要なことではないかと思います。
中野市においても、今以上に予算について市民への情報公開を進めるとともに、来年度からは次年度の当初予算に対するパブリックコメントも行ってくださいますようよろしくお願いいたします。
回答
令和8年度当初予算書につきましては、2月20日の記者発表に合わせ、主要施策概要説明書及び予算概要などの関連資料とともに、市公式ホームページで公開しております。
予算編成は、限られた財源を、国の地方財政計画や各種法令、市総合計画等に基づき配分する必要があり、専門的な知識と判断を伴う作業となります。この過程においては、市長である私の責任のもと、市職員が職責により迅速かつ適切に編成作業を進めることが重要であり、編成作業中のパブリックコメントの実施は、多岐にわたるご要望への対応に多大な時間を要し、限られた期間内での適切な予算編成に支障をきたす恐れがあります。
また、市民の皆様のご意見については、予算編成に限らず、日ごろから市政全般に関するご要望を受け付けているほか、市民の代表である市議会議員の皆様による質疑や審議を通じ、市民の皆様のご意見を予算に反映していることから、パブリックコメントの実施については、考えておりません。
各部等の要求内容や査定過程の公表につきましては、予算編成の段階では、各部等は既存の枠組みにとらわれない新しいアイデアや、試験的な施策を検討していますが、検討過程の公開を前提とした場合、批判や失敗を恐れて消極的になり、斬新なアイデアやチャレンジングな提案が阻害される恐れがあります。
また、査定過程では、補助金の見直しなど、一部の受益者の方々に厳しい判断を伴う検討も含まれ、これらの案件を予算決定前の段階で公開すると、公平・中立な議論が困難になるリスクも考えられます。
さらに、予算案は、各部等の調整や市長である私の政治判断を経て、議会に提出されるものであり、検討段階の不確定・不安定要素を含む情報を公表することは、市民の皆様に誤解や混乱を招く恐れがあると考えております。
これらのことから、各部等の要求内容や査定過程の公表につきましては、考えておりません。
今後も、最も効率的かつ効果的な予算編成や市民参画の在り方について検討して参りますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
お問い合わせ
中野市企画財政課 財政係 電話(22)2111 内線219・221
