本日ここに、令和4年3月市議会定例会を招集いたしましたところ、ご出席をいただきましてありがとうございます。

開会にあたりまして、ごあいさつを申し上げます。

早いもので、本日から3月となり、今年度もあと一月となりました。

今年度予定していた事業は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、変更や縮小を余儀なくされたものもありましたが、おおむね順調に執行することができ、これも関係各位のご理解ご協力によるものと深く感謝申し上げます。

それでは、はじめに、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。

年明けから、本市を含む長野県内において、陽性者が急増したことにより、1月27日から2月20日までの間、「まん延防止等重点措置」が県内全域に適用されました。

しかし、この間におきましても、増加スピードは抑制されたものの、依然として、新規陽性者数が高い水準で推移したことから、先月21日から今月6日まで延長されたところであります。

市では、感染拡大防止のため、市民の皆様への注意喚起に努めるとともに、先月から3回目の新型コロナワクチン接種を進めております。

より多くの皆様に、円滑かつ迅速にワクチンを接種していただくため、中野保健センターや北信総合病院などの医療機関に加え、市役所本庁舎を会場とする接種日程を追加し、対応しているところであります。

皆様のお手元に接種券が届きましたら、その時点で予約可能な日程やワクチンにより、速やかに接種をしていただきますようお願いいたします。

今後も市では、感染予防に万全を期して参りますので、引き続き、市民の皆様、事業者の皆様のご協力をいだだきますようお願いいたします。

市内小中学校におきましては、まん延防止等重点措置の適用等を踏まえ、学校行事の見直しや分散登校などの感染対策を実施いたしました。

多くの学校におきましては、分散登校の際、オンライン授業を併用して実施し、その有効性を確認したところでもあります。

今後も、感染防止を最優先としたうえで、ＩＣＴ機器を活用するなどし、児童・生徒の学びを止めることがないよう取り組んで参ります。

次に、臨時特別給付金給付事業についてであります。

本事業は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、様々な困難に直面した方々が、速やかに生活・暮らしの支援を受けられるよう、住民税非課税世帯等に対して、1世帯当たり10万円を支給するものであり、現在、対象世帯への支給を順次行っているところであります。

対象世帯には、ご案内の文書等をお送りしていますので、申請がお済でない方は、早めのお手続きをお願いいたします。

次に、この冬の大雪についてであります。

昨年、12月中旬から市内全域に降雪があり、年末年始にかけては、大雪となったことから、倒木による市道の通行止めが多数発生しました。

1月以降におきましても、例年と比較し降雪量が多い状況が続き、このため、市では、安全で円滑な交通を確保するため、除雪業者の協力の下、迅速な市道等の除雪に努めるとともに排雪作業を積極的に実施しております。

また、排雪場につきましては、夜間瀬川河川敷に3箇所開設しておりましたが、2月も降雪が続いたことから、旧中野高校グラウンド及び旧豊井小学校グラウンドの2箇所を増設し、市民の皆様にご利用いただいているところであります。

次に、福祉灯油購入費助成金支給事業についてであります。

昨今の灯油価格の高騰に鑑み、低所得世帯の負担軽減を図るため、住民税非課税世帯で75歳以上の方のみの世帯等に対して、1世帯当たり1万円を支給するものであり、現在、対象世帯への支給を順次行っております。

本事業につきましても、対象世帯にご案内をしておりますので、早めのお手続きをお願いいたします。

次に、今年度整備を進めておりました「高社放課後児童クラブ」及び「とよた保育園」についてであります。

令和2年4月の北部4小学校の統合を踏まえ、高社小学校の児童が利用する放課後児童クラブの整備を進めておりましたが、このほど完成し、来月開所の運びとなりました。

この児童クラブの開所により、現在、北部地区の各児童クラブを利用している児童が、共に放課後を過ごせるようになり、また、施設が高社小学校に隣接していることから、通所時の安全が確保されることとなります。

また、同じく来月、永田保育園と豊井保育園が統合し、新たに「とよた保育園」が開所いたします。

今回の統合により、年齢に応じた保育や行事が行えるようになり、子ども達が多くの人と関わることで、より良い成長につながるものと考えております。

「高社放課後児童クラブ」及び「とよた保育園」ともに、地域の子ども達の健やかな成長に大きく寄与する施設であります。

今後も私の公約でもあります「子育て支援」に積極的に取組み、子育て世代を応援して参ります。

次に、第4次中野市男女共同参画計画の策定についてであります。

本計画は、市民意識調査の結果等を踏まえ、男女共同参画に関する本市の状況や課題を整理し、解決に向けた目標を定めるものであります。

本計画に基づき、性別にかかわらず互いに生き方を尊重し、個性豊かに生きることができる男女共同参画社会を一層推進して参ります。

次に、特殊詐欺防止についてであります。

高齢者の健康や生活、将来の不安や家族への思いを逆手にとった特殊詐欺や悪質商法が増え続けており、本市においても、今年度は2件の事案が発生し、250万円もの被害が生じています。

消費生活センターでは、市民の皆様の安全で安心して暮らせる生活を守るため、特殊詐欺被害防止対策機器設置への助成事業の推進に努めるほか、消費者問題に関する相談支援体制の充実を図って参ります。

次に、農業振興についてであります。

昨年末からの度重なる大雪により、一部の農地において、果樹棚の破損や果樹の枝折れ等が確認されております。

また、集落から離れた農地の被害状況の確認や被害防止作業につきましては、地域によっては積雪量が多く農道除雪が完了していないため遅れている農地もあります。

市といたしましては、関係機関と連携し、被害状況の把握等に努めるとともに、農業者の営農意欲の維持・向上に資する支援を行って参ります。

次に、市内の商工業についてであります。

本市の経済状況をみますと、製造業20社を対象とした昨年10月から12月期までの景況調査では、景況感は改善傾向にあります。

しかし、年明けからの新型コロナウイルス感染症の急拡大を受け、今後、企業活動が制限されることも考えられ、景気回復の鈍化が懸念されております。

このため、市では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市内事業者に対する支援事業を実施する予定としております。

引き続き、市内の経済動向を注視するとともに経済活性化に向け、必要な対策を実施して参ります。

次に、ふるさと寄附金についてであります。

返礼品協力事業者のご協力やポータルサイトの効果的な活用などにより、今年度は昨年度の2倍以上となる13億円を超える寄附をいただいております。

ふるさと寄附金につきましては、市内経済への波及効果のほか、本市の貴重な自主財源となりますので、引き続き、寄附金の増加につながる施策を講じて参りたいと考えております。

次に、中山晋平記念音楽賞についてであります。

58回目を迎える今回の音楽賞には、市内外の小中学校及び高校16校から、117曲の応募があり、1月に審査会を開催し、優秀賞7曲、佳作9曲、特別賞1曲が決定しました。

今月19日、豊田文化センターにおいて、表彰式及びプロの演奏家による優秀賞入選曲の発表会を予定しております。

コロナ禍のため、発表会の観覧者は限られた人数となりますが、後日、ケーブルテレビでの放映や市公式ホームページでご紹介しますので多くの方に入選曲をお聴きいただきたいと思います。

次に、今月31日と来月1日に開催されます「中野ひな市」についてであります。

今年の「中野土びな展示即売会」につきましては、昨年同様に、事前抽選による販売となりますが、当日は、「全国土人形展示即売会」や大燈籠びなが展示されるなど「土びなの里信州なかの」を楽しんでいただけるものと考えております。

本日提案いたします議案は、補正予算に係る専決処分の報告2件、条例案12件、補正予算案3件、新年度当初予算案9件、事件案2件の合計28件であります。

よろしくご審議をいただきますようお願いを申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。