公開日 2025年10月24日
更新日 2025年10月25日
テーマ展示「中野代官の はんこ(印章)いろいろ」
江戸時代初期から高井郡中野村に設置されていた中野陣屋(幕府の出先役所)。中野の代官たちが使用していたはんこ(印章)について紹介します。

現在、私たちはさまざまな場面で印を使用しています。江戸時代の百姓たちも印を使用していましたが、1873(明治6)年、証書には必ず実印を用いることとし、実印のない証書は法律上、根拠とならないことが明治政府によって定められ、原則として実印を所持することが求められることになりました。日本独特の文化である「はんこ社会」です。
百姓たちが江戸時代に使用する印は、すべて黒い印(黒印)が使用されています。現在では印肉といえば朱肉ですが、江戸時代の百姓たちは黒色の印肉を使用していました。朱印は天皇や将軍などの限られた人たちしか使用できなかったため(落款は除く)で、一般の人びとが朱印を用いるようになるのは、明治以降です。
中野陣屋の代官たちは百姓たちを支配する側の人びとですが、使用している印は百姓と同じ黒印です。多種多様な印を使用していますので注目していただきたいと思います。
会期
10月25日(土曜日)から12月28日(日曜日)
※11月30日(日曜日)まで 午前9時から午後5時
※12月1日(月曜日)から 午前10時から午後4時
※火曜休館日を除く。
場所
常設展示室
観覧料
- 一般300円
- 高校生以下150円
※下記の方は観覧料が無料となります。
- 未就学児
- 中野市内に住所を有する学校の小・中学生
- 中野市内にお住まいの70歳以上の方
- 身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方とその介護者1名

