池田市長のわくわくレポート(2019年5月号掲載)

公開日 2019年5月8日

更新日 2019年5月8日

長寿社会に思う

 私が3歳の時に祖父が鬼籍に入ったが、60歳であった。1955年、当時の平均年齢は65歳。以来、わが国の平均寿命は着実に延び、80歳を超えるようになってきた。人の寿命の限界は115歳と聞いたことがある。小職は現在65歳であるが、この世代は四人に一人が100歳となるといわれるなど、超長寿社会が到来する。
 中野市では2015年9月に健康長寿のまち宣言を行った。高齢化の進展するなか、健康で暮らすことが、今後増大が見込まれる介護需要の緩和を図り、活力ある地域社会を創ることにつながる。長寿社会はネガティブに捉えられる傾向にあると思われるが、一方で、これまで失われてきた、地域社会の機能が蘇る可能性を秘めていると思う。英語にはジェネレーションという言葉があるが、およそ30年を区切りとして世代が引き継がれていくことを指している。高度成長期、核家族化がすすむなど、社会構造が変化する中で、世代間の知恵の交流や伝承が希薄となってきた。子育てや地域の絆といった文化の在り様にもさまざまな変化をもたらしてきたが、翻って、長寿社会の到来は、地域社会における三世代にわたる知の連携が図れるようになるとも考えられる。時代は情報化社会が一段と進み、人口知能など新たな世界が広がりつつある。これは、元気な高齢者が増える中で、三世代にわたって知の伝承ができる社会が到来しつつあるということであり、仕掛けや工夫によっては、人としての本来ある心の絆、伝統、文化、慣習といった地域社会の再生に重要な知恵の伝承がしっかりとできると思われる。そうした意味でも、新たな時代の始まりを感じている。

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