公開日 2017年1月5日
更新日 2022年3月31日
市では、将来にわたり必要な市民サービスを持続的に提供していくため、既存の公共施設の現況や老朽化、利用者数などを示した「中野市公共施設白書」を作成しました。
今後、更なる人口減少、少子高齢社会を迎えるにあたり、市民の皆さんと公共施設の現状・課題を共有するため、12回にわたり、公共施設の現状や検討状況等についてお伝えします。(※広報なかの平成28年4月号から、同内容について連載しています。)また、平成28年4月18日に「中野市公共施設等総合管理計画」を策定し、下記ページで公開していますので、あわせてご覧ください。
第10回 保健・福祉施設
施設の現状について、「ポートフォリオ分析」を用いてお知らせします。
今回の分析の対象となる施設は、保健・福祉施設の16施設です。
ポートフォリオ分析とは・・・
対象となる項目に共通する2つの指標の組み合わせにより、その要素が平面上のどのエリアに配置しているか分析し、重要性の高い項目を抽出する方法
※本分析のエリア分けには、対象施設(類型施設)の平均値を活用する(施設の分類は、中野市公共施設白書に基づく)。
「コストを削減」エリア
中野社会就労センターは、技術指導や受託業務に対応するための職員が必要なことから、一定の人件費が発生しています。
また、福祉ふれあいセンターは、他施設と比べ施設規模が大きいため、指定管理料が高額になっています。
今後は、経費削減のため、管理運営方針の見直しや施設の老朽化に伴う統廃合を検討します。
「利用状況を改善」エリア、「抜本的な見直し」エリア
高齢者福祉施設は、民間事業者の参入もあり利用者数が減少傾向です。今後は、民間事業者との競合状態にある施設、特にデイサービスセンターは目的用途の変更、集約化を行います。
障がい者福祉施設では、適切な技術指導環境などを確保するため、利用者数を増やすことが厳しい状況にあります。また、老朽化が進んだ施設もあることから、当面は維持・活用をしながら、他の代替施設を検討します。
豊田保健センターは、利用者がわずかであるため、豊田子育て支援センターと一体的に施設を活用していきます。