令和4年12月市議会定例会 市長あいさつ

公開日 2022年12月1日

更新日 2022年12月1日

本日ここに、令和4年12月市議会定例会を招集いたしましたところ、ご出席をいただきましてありがとうございます。

開会にあたりまして、ごあいさつを申し上げます。

最初に、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。

新型コロナウイルス感染症につきましては、オミクロン株BA.5系統による感染が再拡大し、先月には、県内で1日の新規陽性者数が過去最高を更新するなど、感染の第8波が始まっております。

本市を含む北信保健所管内においても、10月下旬から新規陽性者数が急増し、夏の第7波を上回り、市内の小中学校においては、やむを得ず学級閉鎖等の措置をとるなど、これ以上感染が拡大しないよう対応をしております。

また現在は、全県に「医療非常事態宣言」が発出されておりますので、市民の皆様へ改めて基本的な感染防止対策の徹底を呼びかけているところであります。

特に、冬場を迎え寒さが本格化してきておりますが、屋内や車内などでは、空調設備による換気や、室温が下がらない範囲での窓開けによる換気もお願いいたします。

ワクチン接種につきましては、10月から、2回目以上の接種が済んでいる12歳以上の方を対象とした「オミクロン株」対応ワクチンの接種を開始しております。

新しい年を安心して迎えるため、接種がまだお済でない方は、年内の速やかな接種を積極的にご検討ください。

12歳未満の方を対象とした接種につきましても、対象のご家庭に接種券を順次送付しておりますので、接種のメリットとデメリットを考慮した上で、接種のご判断をお願いいたします。

また、季節性インフルエンザの同時流行も懸念されていることから、ご自身の重症化予防に加え、医療現場の負担軽減のため、インフルエンザワクチンの接種もご検討をお願いいたします。

今後、感染拡大に歯止めがかからず、医療のひっ迫が深刻になった場合には、行動を一定程度制限する要請が行われる可能性が生じてきます。

こうした事態を回避するためにも、お一人おひとりが「感染しない。感染させない。」ことを心がけていただくよう、お願いいたします。

一方で、本年9月8日に、「Withコロナに向けた政策の考え方」が国から示され、新型コロナウイルスへの対応につきましては、新たな行動制限を行わず、感染拡大防止と社会経済活動との両立を図る方向へと移行してきております。

このため、新型コロナ対策として公約していた、私の給与30パーセントカットにつきましては、今月末をもって終了することといたしました。

次に、第2弾中野市地域支え合い商品券についてであります。

本年8月に市民の皆様への交付を開始し、先月25日までに43,790人に対し、約1億6,655万円分を発行いたしました。

また、登録事業者への支払につきましては、先月25日現在、約8,246万円、発行額の約49.5パーセントであります。

多くの市民の皆様にご利用いただき、市内経済の振興につながったものと考えております。

なお、商品券の使用期限は、今月31日までとなっておりますので、期限内にご利用いただくよう、引き続き市民の皆様に呼びかけて参ります。

次に、行政改革についてであります。

昨年8月に策定した第4次中野市行政改革大綱に基づき、本市の将来を見据え、優先的に取り組む事項をまとめた集中改革プランの進捗状況について、先月8日に開催した中野市行政改革推進委員会において公表をいたしました。

これまでの主な進捗実績といたしましては、「電子契約システム」の導入、「有線テレビ使用料」徴収業務の委託、「中野市個別施設計画」に基づく施設の売却及び「団体事務の見直し」であります。

今後も順次見直しを図り、業務のスリム化により生み出された行政資源を、新たな行政サービスに再分配し、効率的かつ市民ニーズに的確に対応できる事務執行に努めて参ります。

次に、中野市はじめの一歩促進事業についてであります。

この事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により事業活動に支障を来している「文化・スポーツ教室や学習塾などの事業者・団体」の支援と、子ども達の学習意欲や才能・個性を伸ばす機会を提供することを目的としております。

登録事業者数は、先月25日現在、48者であり、各事業者の体験会などが行われているところであります。

この機会に、子ども達には塾や習い事、スポーツなどにチャレンジしていただき、学習意欲・個性・才能を伸ばす「はじめの一歩」を踏み出していただきたいと考えております。

次に、公共施設の有効活用についてであります。

旧長丘小学校利活用事業に係る子育て支援拠点施設の整備につきましては、先月9日に、地元関係者への工事説明会を開催した後、工事に着手し、来年4月のオープンに向けて準備を進めております。

また、交流人口の増加等を目的とする旧永田小学校を利活用したふるさと交流拠点施設の整備につきましては、来年度秋のオープンに向け、今定例会に工事請負契約等の関係議案を提出させていただきました。

今後も、限られた財源の中で、持続可能な行財政運営を進めるため、資産の有効活用を推進して参ります。

次に、低所得世帯の負担軽減についてであります。

電力・ガス・食料品等の価格高騰の負担軽減のため、市民税均等割が非課税の世帯等に対し、1世帯当たり5万円の価格高騰緊急支援給付金を今月中に給付できるよう準備を進めております。

また、この緊急支援給付金の対象とならない市民税所得割が非課税の世帯等に対し、1世帯当たり3万円の長野県生活困窮世帯緊急支援給付金を給付するため、今定例会に関連予算をお願いしております。

次に、本市の農業についてであります。

コロナの影響による農産物販売量の減少、価格の低迷などにより、農業経営が厳しい状況が長期化する中、今般の世界情勢等の影響を受け、農業用資材などの価格高騰が続いております。

国内農産物の価格は市場の需給動向に大きく左右され、資材等の高騰分を販売価格に転嫁することが難しい状況があることから、農業者の経営状況は大きく悪化しているとお聞きしております。

このような状況を踏まえ、国、県においても支援策が講じられておりますが、市といたしましても、農業者の経営継続を図り、安定的な生産に繋げるため、本年度中に購入した園芸肥料、きのこ資材及び畜産飼料の価格高騰分の一部を補助できるよう、今定例会に関連予算をお願いしております。

次に、市内商工業についてであります。

本市の経済状況をみますと、製造業20社を対象とした7月から9月期までの景況調査では、原材料価格の高騰や半導体不足による生産低迷などにより、依然として業況の悪化が続いております。

また、10月から12月期までの業況の見通しでは、20社のうち「好転」と回答したのは5社で、「不変」は7社、「悪化」は8社であり、更なる部品調達難とエネルギーコストの上昇などのほか、新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴う事業活動への影響が続いております。

このような状況の中、市内中小事業者の感染症対策及び地域内消費の拡大を図るため、先月、中野市地域活性化キャッシュレス推進事業として、国が推奨する非接触型のキャッシュレス決済である、スマートフォン決済によるポイント付与を行ったところであります。

これにより、消費喚起を促すとともに、市内中小規模店舗の売上げ回復と、「新しい生活様式」に対応したキャッシュレス決済の推進が図られたものと考えております。

次に、信濃グランセローズについてであります。

今シーズン、長野県民球団信濃グランセローズは、BCリーグでの優勝を果たしましたが、その後の日本独立リーググランドチャンピオンシップでは、惜しくも準優勝でありました。

来年こそは、念願の日本一を目指して突き進んでいただきたいと思います。

また、山本晃大選手が、北海道日本ハムファイターズから育成ドラフトの指名を受けられました。

今後のNPBでの活躍を、大いに期待しております。

次に、横浜DeNAベイスターズの牧秀悟選手についてであります。

入団2年目の今シーズンは、個人打撃部門で上位の成績を残され、また、今シーズンのセ・リーグベストナインに選出されるなど、多くの市民、特に子ども達に夢と希望を与えていただきました。

さらに、来年3月に開催される、2023ワールド・ベースボール・クラシック日本代表の強化試合のメンバーにも選出されており、今後の活躍を大いに期待するとともに、市民の皆様と共に声援を送って参りたいと考えております。

次に、ソソラホール・わくわくアート体験についてであります。

本事業は、市民会館リニューアルオープンのプレ企画として、学校などにアーティストを派遣するアウトリーチ事業として開始したものであります。

10月には、延徳小学校と高丘小学校へ演劇家を派遣したほか、先月は日野小学校へのピアニストの派遣や高丘小学校では、音楽親善アンバサダーの麻衣さんをお招きして特別授業を行いました。

各小学校の児童からは、アーティストと交流しながら楽しく学ぶことができ、また、コロナの影響により大規模な芸術鑑賞ができない中、演劇や音楽を楽しむことができたなど、大変好評でありましたので、今後も実施して参りたいと考えております。

本日提案いたします議案は、予算の専決処分の報告1件、条例案17件、補正予算案6件、事件案6件の合計30件であります。

よろしくご審議をいただきますようお願いを申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。

お問い合わせ

総務部 庶務課 秘書広報係
TEL:0269-22-2111 (212,400)

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