公開日 2017年3月2日
更新日 2017年3月2日
市では、毎年度の決算状況を市民のみなさんにお知らせしていますが、それだけでは、今までに整備した施設や 道路、学校などの資産がどれくらいあるのかを知ることができません。
そこで、総務省から示された作成方法により、昭和44年度以降の決算統計を基に貸借対照表を作成し公表しております。
貸借対照表とは?
自治体が住民サービスを提供するために保有している財産(資産)と、その資産をどのような財源(負債・純資産)で賄ってきたかを総括的に対照表示した一覧表です。
資産合計額と負債・純資産合計額が一致し、左右のバランスがとれている表であることから『バランスシート』といわれています。
主な作成基準は?
総務省が毎年度実施している「地方財政状況調査」の昭和44年度以降の数値(普通会計)を基本として作成しています。
「普通会計」とは、全国の市町村と比較できるように統一的な基準で区分したもので、「一般会計」と「特別会計」の一部を合わせたものをいいます。
中野市の普通会計は平成25年度決算から一般会計のみとなっています。(平成24年度決算までは、一般会計に加え、情報通信施設事業特別会計、社会就労センター事業特別会計を合わせて普通会計としていました。
平成27年度 バランスシート(貸借対照表)(平成28年3月31日現在)
借方(資産の運用状況) | |||
---|---|---|---|
【資産の部】 | |||
1.公共資産 | 市民1人当たり | 構成比 | |
(1)有形固定資産 | - | - | |
1-生活インフラ・国土保全 | 451億2,734万円 |
99万円 |
- |
2-教育 | 216億 612万円 |
47万円 |
|
3-福祉 |
29億3,097万円 |
6万円 | |
4-環境衛生 | 3億 192万円 | 1万円 | |
5-産業振興 | 54億5,589万円 | 12万円 | |
6-消防 | 5億4,505万円 | 1万円 | |
7-総務 | 35億7,030万円 | 8万円 | |
有形固定資産計 | 795億3,760万円 | 174万円 | |
(2)売却可能資産 | 51万円 | 0.001万円 | |
公共資産合計 |
795億3,811万円 |
174万円 | 85.9% |
2.投資等 | |||
(1)投資及び出資金 | 7億4,706万円 | 2万円 | - |
(2)貸付金 |
1億3,252万円 |
0.3万円 | |
(3)基金等 | 76億6,465万円 |
17万円 |
|
(4)長期延滞債権 |
3億7,258万円 |
1万円 | |
(5)回収不能見込額 | △7,583万円 | 0.2万円 | |
投資等合計 |
88億4,097万円 |
19万円 | 9.6% |
3.流動資産 | |||
現金預金 | 40億8,260万円 | 9万円 | - |
未収金 | 8,191万円 | 0.2万円 | |
流動資産合計 | 41億6,451万円 | 9万円 | 4.5% |
- | |||
資産合計 | 925億4,359万円 | 203万円 | 100% |
貸方(資産調達の状況) | |||
---|---|---|---|
【負債の部】 | |||
1.固定負債 | 市民1人当たり | 構成比 | |
(1)地方債 |
170億1,024万円 |
37万円 | - |
(2)長期未払金 | 0円 | 0円 | |
(3)退職手当引当金 |
29億2,080万円 |
6万円 | |
固定負債合計 | 199億3,102万円 | 44万円 | 21.5% |
2.流動負債 | |||
(1)翌年度償還予定地方債 | 20億1,158万円 | 4万円 | - |
(2)短期借入金 | 0円 | 0円 | |
(3)未払金 | 0円 | 0円 | |
(4)翌年度支払予定退職手当 | 4億1,287万円 | 1万円 | |
(5)賞与引当金 | 1億6,902万円 |
0.4万円 |
|
流動負債合計 |
25億9,347万円 |
6万円 | 2.8% |
- | - | - | |
負債合計 | 225億2,449万円 | 49万円 | 24.3% |
- | |||
【純資産の部】 | |||
(1)公共資産等整備国県補助金等 | 129億8,474万円 | 29万円 | - |
(2)公共資産等整備一般財源等 |
632億9,583万円 |
139万円 | |
(3)その他一般財源等 |
△62億6,148万円 |
△14万円 | |
(4)資産評価差額 | 0円 | 0円 | |
純資産合計 |
700億1,910万円 |
154万円 | 75.7% |
負債・純資産合計 | 925億4,359万円 | 203万円 | 100% |
※財務書類では、各項目で表示単位未満の数値を四捨五入しているため、説明の中で数値が一致しない場合や、表中で合計が一致しない部分があります。
※0円は金額がないものを表しており、△はマイナスを表しています。
財政状況の分析
資産の部
本市の総資産額は、925億4,359万円となっています。資産とは、現金や貯金だけでなく、市所有の土地や建物を財産として算出したものです。
土地・建物や道路・公園などの公共資産が795億3,811万円(85.9%)、公益法人への出資・貸付や特定目的のための「投資等」が88億4,097万円 (9.6%)、財政調整基金や現金などの「流動資産」が41億6,451万円(4.5%)となっています。
公共資産のうち、有形固定資産の最も大きい割合を占め るのは、道路・公園・公営住宅などの「生活インフラ・国土保全」が451億2,734万円(56.7%)、次いで学校・社会教育・社会体育施設などの教育 が216億612万円(27.2%)となっています。
負債の部
負債とは、今後返済が必要な額を算出したもので、固定負債と流動負債を合わせ225億2,449万円、うち地方債が固定負債と流動負債を合わせて190億2,182万円となっています。
純資産の部
純資産とは、すでに返済が終わり、取得している資産を金額に算出したものであり、国庫支出金及び県支出金が129億8,474万円、市税や使用料などの一般財源が570億3,436万円となっています。
資産総額に占める純資産の割合を「純資産比率」といい、財務体質の安全性を判断する基準とされていますが、中野市の純資産構成比率は、75.7%となりました。この割合が高いほど財政状態が健全であることを示しています。
また、その他一般財源等が、マイナスである理由については、「純資産変動計算書」の中で説明しています。
市民1人当たりでは
今回のバランスシートを市民1人当たり(平成28年3月31日現在45,616人)で計算すると次のようになります。
名称 | 金額 |
---|---|
資産(財産) | 203万円 |
負債(借金) | 49万円 |
純資産(財産形成に支払ったお金) | 154万円 |