人・農地プラン及び農政懇談会の結果について

公開日 2018年12月27日

更新日 2020年3月31日

 令和2年1月14日から1月29日までの間、市内10地区において合計150人を越える皆様方にご参加いただき、「人・農地プラン及び農政懇談会」を開催しました。

 懇談会では、市から人・農地プラン、農地中間管理事業及び農地マッチングシステムの説明を行い、その後、参加いただいた皆様方による地域農業の課題解決等に関する話合いを行いました。

 ここでは、懇談会結果の概要をお知らせします。

地区名 中野地区 日野地区 延徳地区 平野地区 高丘地区
各地区懇談会開催日、中心経営体数、懇談会参加人数等
開催日時

1月14日(火曜日)

午後6時00分~

1月15日(水曜日)

午後6時00分~

1月24日(金曜日)

午後6時00分~

1月22日(水曜日)

午後6時00分~

1月21日(火曜日)

午後6時00分~

中心経営体数

28人

(うち法人6社)

20人

(うち法人5社)

34人

(うち法人15社)

43人

(うち法人15社)

22人

(うち法人4社)

懇談会

参加人数

23人 16人 9人 12人 14人
地区名 長丘地区 平岡地区 科野地区 倭地区 豊田地区
開催日時

1月23日(木曜日)

午後6時00分~

1月20日(月曜日)

午後6時00分~

1月28日(火曜日)

午後6時00分~

1月27日(月曜日)

午後6時00分~

1月29日(水曜日)

午後6時00分~

中心経営体数

31人

(うち法人6社)

61人

(うち法人8社)

24人

(うち法人2社)

12人

(うち法人1社)

16人

(うち法人2社)

懇談会

参加人数

16人 11人 16人 16人 22人

※中心経営体:地域の中心となる農業者として、人・農地プランに位置づけられた方

話合いの結果

 懇談会における話合いでは、地域農業の課題解決について、様々な意見交換を行いました。

 今後の地域農業の振興に関して、特に重要な次の3項目については、各地区ともそれぞれ記載のとおりとなりました。

項目 話合いの結果

地区の担い手の

状況

 担い手はいるが十分でないため、今後も担い手の確保・育成を図るものとする。

農地中間管理機構の

活用方針

 次の場合は、原則として、農地中間管理機構を通じて農地の活用を図るものとする。

  1 地域の農地所有者が農地を貸し出す場合

  2 農業をリタイア・経営転換する場合

  3 担い手の分散錯圃を解消するため利用権を設定する場合

地域農業の将来の

在り方

 地域全体として、次の事項に取組むものとする。個々の農業者においては、可能な限り

該当する事項に取組むものとする。

  1 生産品目の明確化    2 複合化    3 6次産業化

  4 高付加価値化      5 新規就農の促進

 

 人・農地プラン、農地中間管理機構等の活用により、次の課題を解消し、地域農業の振

興を図るものとする。

  1 遊休荒廃農地の解消   2 担い手の確保・育成

  3 担い手への農地集積   4 円滑な農業経営の継承

 また、各地区で出された主な意見等については以下のとおりです。

地 区 名 主な意見等

中野地区

・地区では面積が大きすぎて、地域の声が聞こえてこない。集落単位から始めた方がよい。人・農地プランをどうやって普及していくかPRが必要。

・白地農地は補助事業(パワーアップ事業)などが対象外。白地農地だけで、真剣に取り組んでいる人がいる。補助支援施策があればよい。

・地域での話合いは現場の農業者を交えた方がよい。

・農地のマッチングは貸したい人が知らない。もっと情報を周知、公開してほしい。

・農地を借りるにしても信頼を得た人からしか借りられない。

日野地区

・若手を指導するうえでも農業をやるにはどの程度作物で、どのくらい収入を得られるか把握が必要。

・兼業農家も多いが、農業一本でやるには、農地集積をしてある程度面積がないとやっていけない。

・若手が参加しやすい場をつくることも大事だと思う。

・現状把握について、もっと地図化すべきではないかと思う。

・10年前と比較し、ぶどうが脚光を浴びている。

・日野地区でどんな作物を作ればよいか提示してほしい。

延徳地区

・農地が荒れていて、農道まで草等が生い茂っている。耕作地まで入っていけない。手を付けられないと荒廃化が進む。

・稲作一本でやっている。耕作者育成として、希望者がいれば、指導、助言し、担い手を育成したい。農地の地図があるとよい。

・農地の貸し借りについて、目安があれば、教えてほしい。

・参加者が10数名のため、関心がないのではないか。会議に来てもらう体制整備検討が必要。

平野地区

・農業しているが、後継については、厳しい状況と思う。

・経営体での企業参入があれば、少し改善すると思う。人・農地といえども人に対する問題が大きい。

・経営体が集積するもありだが、農業者も縮小しながら進めていくことも考えられる。

・住宅地に近い場所で農業する場合、消毒や施肥など苦情もあるため苦労している。

高丘地区

・高丘地区は60代、70代が中心となり農業している。農地はあるが、担い手が少ない。若い人だけで

なく、高齢者に対しても農業支援してほしい。

・信州中野ICが近いので、観光と農業の取組が必要だと感じる。

・貸手もタダでいいから借りてもらいたい人もいる。土地を欲しい企業もある。

・これから荒廃農地も増える。未相続放棄地も増えている。

・農地集約するにあたっては、寄せられる情報だけでなく、職員が地域へ出向いて、話を聞いて作成していくのも良いのではないか。現状のマッチングプランをもっと発展すべき。

長丘地区

・長丘地区は農副連携事業でマッチングがうまくいっている。10年後の農業を見てみると、若い担い手もいるが、学校卒業後の跡継ぎが入るかわからない現状では、農業縮小の方向へ進んでいってしまう。

・人・農地プランをうまく活用すれば、地域の問題もいい方向に進んでいくと思う。

・採算に似合った農業にしていくかが大事で収穫まで災害にあわない、あいにくい風にも強い品種などの取り入れ検討する必要がある。山手の方が荒廃化しはじめているのが現状。

・農地を借りる前提で考えた場合、条件が良い場所を借りようとする。耕作放棄地になっている場所は何かしらのデメリットがあり、借り手がいないと思う。わかる情報があれば、開示してほしい。

平岡地区

・人・農地プランは農家の自立性を促すプランだと思う。そのためには、市が率先して、人・農地プランの予算計上してほしい。地域の集約をするうえでも資金が必要と感じる。

・借り手が少ないため、荒地になっている。地域の話合いに参加してくる農業者が少ない。意欲ある農業支援してほしい。

・畑だけでなく、家や作業場がないと農業が成り立たない。併せて見つけられる環境を整えてほしい。

科野地区

・果樹地帯であり、担い手も多い。山手は荒れてしまう。果樹は担い手へ集積が難しい。

・配布資料に補助事業などを掲載して興味がわく資料作りをしてほしい。

・地域の現状を見ると75歳まで農業している。

・年配者への補助支援もしてほしい。山際の鳥獣被害も多い。

倭地区

・農地の貸し借り情報など、JA、普及センターなどで情報を共有し、農家が行ったときに見えるようにしてほしい。

・若手の後継者集めての話合いをしてほしい。若手がやる気を起こさせる活動で農協も一体となっている。

・農地を借りた後、整備する際、大きい石が埋まっていた。農地は借りてみないとわからないが、事前に農地情報が分かっていれば、教えてほしい。補助金制度教えてほしい。

・アンケートをやって終わりでなく、その後検証し、地域での話合いに活用すべき。内容をもっと公開してほしい。

・新規就農者への支援として、農地、住宅、機械など初期投資が必要なものもある。リースできるようものがあれば、初期投資が解消する。

豊田地区

・豊田地区は農地面積が広い。地域に根差したところで、地元の意見を反映する必要があり、現1地区では範囲が広すぎる。今後4か5個ぐらいしたらどうか。

・高齢化により農業者の減少が課題。担い手の集積といえども、担い手がいない。

・若手も交えての話合いも必要。棚田が2町歩あり、作ってくれる方がいない。すぐに限界が来る。来た時にどうするかでなく、あらかじめ、担い手にお願いする必要がある。

 

お問い合わせ

経済部 農業振興課 農政係
TEL:0269-22-2111(406)

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